TEA FOLKS(ティーフォルクス)は2カ月に一度、2茶園のプレミアム和紅茶を茶園のストーリーとともにお届けする定期便サービスです。
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岩永製茶園「川鶴」の特徴
TEA FOLKS第3便(2021年9月-10月)では熊本県の岩永製茶園がつくる在来種「岩永一号」をお届けしましたが、第9便では岩永製茶園の新たな在来種「川鶴」をお届けします。
「川鶴」の名称は、いかにも静逸でお茶らしい商品名ですが、実は、その茶畑がある地名(字)からとられた名称です。
生産者の門内智子さんは和紅茶をつくり始めた頃、自園が管理している茶葉をすべて和紅茶にして味を比べてみたそうです。その時にも「川鶴」は一度、和紅茶になっていたのですが、商品化には至らなかったようです。
今年、2022年にあらためて和紅茶にしたところ、茶葉からの優しく特徴的な香りと澄んだ口当たりに残る甘味があり、和紅茶として商品化されることになりました。和紅茶を作り始めて数年が経って経験値がたまり、より美味しい紅茶をつくる技術が身についてきたからではないかと智子さんは語っています。
もともと、その地の茶の葉は釜炒り茶に使われていたので、今年つくった和紅茶の数量はかなり限られています。今後、岩永製茶園を特徴づける在来種「岩永一号」や「花園座」に続く代表作となっていくのではないかと期待されます。
2022年9月の台風について
2022年9月に九州地方を襲った大型台風は標高600mの馬見原にも影響を及ぼしました。
岩永製茶園の前を流れる、普段は静かな五ヶ瀬川も、この時は氾濫し、茶畑に浸水しました。
台風が去ったあとも、チャノキの上には濁流が運んだ枝木が積まれていて、場所によっては漂流物でえぐられた茶畑もあり、智子さんはその茶畑はあきらめようかと思ったそうです。
しかし、周りの方の支援により、あっという間に片付いて茶畑もおおよそ復旧したそうです。
自然が持つ力を感じざるを得ませんが、こういった厳しい環境を乗り越えて、チャノキはまた強くなり、来年も美味しいお茶が作られます。
和紅茶を通じて、生産者さんをぜひ応援していきたいと思います。
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