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TEA FOLKS 45 天の製茶園 天野浩さんのご紹介

  • takayakoseki33
  • 3月22日
  • 読了時間: 3分

TEA FOLKS(ティーフォルクス)は2カ月に一度、2茶園のプレミアム和紅茶を茶園のストーリーとともにお届けする定期便サービスです。

定期便価格で最新版をご希望の方はこちらからお申込みください。

各便のバックナンバー及び個別の茶葉単体販売も行っています。(在庫次第となります)




天の製茶園の詳細についてはTEA FOLKS25をご参照ください。



1.天の製茶園の「さやまかおり」



 天の製茶園の茶園は標高500m台から600m台の土地が中核を成しており、耐寒性が強く山間地向きの品種を中心に無施肥でお茶を育てています。その中の一つが耐寒性が強い品種であるさやまかおりです。


 一般的に、さやまかおりは水分が抜けにくく、製茶をする際に扱いにくい品種とされます。しかしながら、天の製茶園では天野さんが緻密に萎凋を行い水分量をコントロールすることでおいしいお茶に仕上がっています。


 また、もともとさやまかおりが持つ味の余韻やほんのりとした甘みといった持ち味を一層引き出すため、浩さんは発酵の過程にも細心の注意を払っています。


 天の製茶園のさやまかおりは水俣ならではの土地の特徴、さやまかおりという品種が持つポテンシャルがどちらも現れており、天の製茶園ならではのさやまかおりに仕上げられています。


2.浩さんが考える和紅茶・お茶作りの未来

 茶葉を和紅茶に製茶するにあたり、酸化発酵の工程があります。酸化発酵を経ることで、香りや味のキレ、飲み応え、味の余韻など茶葉の特徴がよりでやすくなるといいます。


 それぞれの茶品種が持つポテンシャルや個性を引き出せる和紅茶に期待をしており、さらに和紅茶にすることで気づけた各品種の良さを緑茶や釜炒り茶の製茶にも活かしたいと浩さんは考えています。品種のポテンシャル、さらにはお茶を育てている土地のポテンシャルを引き出す上で、製法の違いはお茶をどう見るかという切り口の違いにすぎず、だからこそ複数の製法・視点を積極的に取り入れているそうです。


 我が国においてお茶の消費量としては依然緑茶が大きな割合を占めているところ、和紅茶づくりをすることで、天の製茶園に限らず他の生産者さんの緑茶づくりにもいい影響を与えられないかと工夫を凝らしています。



3.今後の取り組み

 浩さんは今年、新たに8種類お茶を植えました。ウンカが多く降水量も多い九州の気候を活かし、夏・秋にクオリティシーズンを迎える台湾由来の品種にも取り組んでいきます。


 また、天の製茶園のお茶は無施肥だからこそ地元の食との相性が抜群であり、近年盛り上がりを見せているティーツーリズムとしてより多くの人に水俣に足を運んでもらい水俣のお茶と食材を楽しんでもらいたいと考えています。そのためにも、毎年秋に水俣で行われる和紅茶のイベントなどにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。


TOKYO TEA BLENDERSではティーインストラクターの知識をお伝えする無料メルマガTEA FOLKS通信で紅茶のおいしいいれ方やペアリング、歴史など幅広い情報をご紹介しています。ぜひご覧ください。

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