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月ヶ瀬健康茶園の詳細についてはTEA FOLKS11をご参照ください。
1.「べにひかり」の特徴
「べにひかり」はアッサム種に鹿児島県の在来を交配して育成された品種である「べにかおり」と中国からの導入種である「枕Cn1」を交配が行われ、1960年に登録された紅茶用品種です。
「べにひかり」は国際的な品質水準を満たす品種として育成されましたが、1971年の紅茶輸入自由化により普及することがなく、一部では幻の品種とも言われるほど希少な品種です。
「べにひかり」の特徴は、その独特な香りと豊かな味わいにあります。アッサム種の影響を受けているため茶葉にしっかりコクがあり、温かみのある甘みとまろやかな渋みを感じられます。
また、鼻に抜けるような中国系由来のメンソール系の香気とほのかに感じるマスカット系の甘い香味もべにひかりの特徴です。「べにひかり」は地域の気候や製法の違いによっても風味が変化しやすく、同じ品種であってもさまざまな味わいがある点も魅力のひとつです。
2.月ヶ瀬健康茶園の「べにひかり」
月ヶ瀬健康茶園では2004年から「べにひかり」の栽培を始めました。紅茶作り自体は2001年から始めましたが、耐寒性が高く「やぶきた」のシーズンが終わってからも作れることから、2004年に紅茶用品種である「べにふうき」、「べにほまれ」とともに「べにひかり」を植えたそうです。
「べにひかり」は市場に出ている者自体が少ないですが、その多くが発酵を進めた細かい茶葉のものとなっています。しかし、月ヶ瀬健康茶園の「べにひかり」はフルリーフで繊細な味わいの中に、「べにひかり」特有のメンソール感をしっかりと味わうことができます。
地域の自然を活かしたお茶づくりをしている月ヶ瀬健康茶園の「べにひかり」は、日本の気候・有機栽培に適した「べにひかり」の特徴が見事に引き出されています。
3.今後の取り組み
今年対馬で行われる予定の地紅茶サミットに参加する予定があるほか(台風接近のため中止)、昨今日本各地で開かれる機会が多くなった様々な紅茶のイベントにも参加を考えているそうです。2017年に奈良で開催されたこともある地紅茶サミットを中心に、今後各地で地元の自然にこだわった月ヶ瀬健康茶園の紅茶を目にする機会が増えていくものと思われます。
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