TEA FOLKS(ティーフォルクス)は2カ月に一度、2茶園のプレミアム和紅茶を茶園のストーリーとともにお届けする定期便サービスです。
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1. お茶のカジハラ「べにふうき」の特徴
今回お届けするのはお茶のカジハラの「べにふうき」2023年夏摘みです。
「べにふうき」の来歴は多田元吉がインドから持ち帰ったアッサム種実生の「べにほまれ」とダージリン由来の「枕cd86」というどちらもインドに由来する茶樹を交配し、日本で開発育成した品種です。
梶原さんは昨年このお茶を 'The Leafies 2022' に出品され、数多くのお茶の中から唯一つだけが選ばれる 'Best In Show' を見事獲得されました。
そのご活躍は瞬く間に知れ渡り、お茶のカジハラの商品は売り切れが続出したそうです。
世界的にも名を馳せる事となったお茶のカジハラの、今年の「べにふうき」も是非ご賞味ください。
今年のものは昨年のものと比べ、気候の影響などが作用し、全体的に軽やかな印象ですが、それでも夏摘み紅茶の力強さをしっかりと感じられる味わいと、柔らかく漂う桃のような核果の香りは、和紅茶を飲み始めたばかりの方にも最適な一品です。
2. 和紅茶の知名度拡大に伴って
お茶のカジハラのご紹介はTEA FOLKS4 および20 に引き続き本記事で 3回目となります。‘The Leafies 2022’ の反響は TEA FOLKS20 でも述べた通り大きな話題となって、商品の問い合わせ数が大幅に増加し、売り切れも続出しました。
そのため自茶園の畑で作れる紅茶を増産できるように、現在は計画を少しずつ進めています。
またお茶のカジハラではリーフの形状を大きく保った紅茶作りが特徴的ですが、製造過程で発生するブロークンリーフをティーバッグ製品に用いるなどして、商品ラインナップの多様化を図っています。
風味は変わらず、手軽なティーバッグタイプは気軽に紅茶を楽しみたい時にも最適です。
そして現在では息子さんも紅茶作りに勤しんでおり、いずれ代替わりした際のお客様を増やしていくことが今後の課題であると敏弘さんは語ります。
3. お茶のカジハラと今後の展望
敏弘さんは、昨年のコンテストにより日本国内のみならず、世界の紅茶ファンの間でも広く認知されるようになりました。
この件について、敏弘さんは「日本には良い紅茶を作る農家は他にもいる。」「(同コンテストを)日本の紅茶の良さをアピールするうえで利用していきたい。」と語り、「和紅茶」産業全体のこととして捉えています。
前章で述べた敏弘さんの言葉の通り、今後各農家さんの世代交代が進んでいく過程で次世代のお客様を獲得することは、持続可能な産業として確立していくために必要な課題となりそうです。
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