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TEA FOLKS20 お茶のカジハラ 梶原敏弘さんのご紹介

2022年11月-12月の第10便ではねじめ茶寮の「べにひかり」とお茶のカジハラの「いずみ」をお届けしています。お申し込みはこちらから。

1. お茶のカジハラ「いずみ」の特徴

今回お届けする紅茶は、お茶のカジハラ2022年秋摘み「いずみ」です。


お茶のカジハラの詳細については、同じく梶原さんの2021年夏摘み「香駿」を特集したTEA FOLKS 4 の記事をご参照ください。


「いずみ」は旧系統名を「At5371」といい、紅茶用品種である茶農林1号「べにほまれ」の実生群中から選抜され、釜炒り製玉緑茶用品種として1960年に茶農林24号に登録されました。


他の釜炒り製玉入り緑茶用品種である「たかちほ」や「みなみさやか」同様に萎凋を施すことで素晴らしい香気を放ちます。


「いずみ」と梶原さんの出会いは遡ること、10年ほど前のことでした。


以前の記事でも触れた製茶グループの方達と共に宮崎県の高千穂へ足を運んだ際に、地元の高校で「いずみ」の苗木をみつけたのだそうです。


その後、畑に植えてから10年近く経ちますが、「いずみ」は非常に手間のかかる品種だと梶原さんは言います。


まず芽の出方が揃わないため、適期を見極めるのが難しいそうです。従って毎日畑を観察する必要があり、上の芽と下の芽の適期をそれぞれに見極め、二度に分けて摘み取ります。


このように適採に手間のかかる「いずみ」は、現状紅茶としての生産量が10kgにも満たないためとても貴重です。


お茶のカジハラが作る今年の秋摘み「いずみ」は、クリアな味わいと熟した果実やナッツ、そしてスパイスなどのニュアンスが複雑に絡み合った芳醇な香りを湛えています。


2. 2022年の気候

2020年夏、お茶のカジハラのある熊本県水俣市芦北を含む広い地域が大雨による水害に襲われました。


その被害は甚大なものとなり、土砂崩れなどが起こった区画もあります。梶原さんのご自宅も床下浸水などの被害に遭いました。

今年は、茶畑には2年前ほどの大きな被害は出なかったそうですが、ご自宅前の川は増水しまた自宅が床下浸水の被害にあいました。


以前はここまでの増水はなかったそうなので、気候変動の影響があらわれているのかもしれません。


茶畑への影響がなかったためか、今年の秋はどのお茶も良く仕上がったようです。


3. THE LEAFIES 2022の結果を受けて

先日、弊社も出品支援をさせていただいたThe Leafies 2022というお茶のコンテストがUK Tea Academy主催のもとロンドンで開かれました。

今年初めて開催された同コンテストでは、お茶の種別以外に紅茶は「インド・スリランカ部門」「中国・台湾・ミャンマー・ベトナム・日本部門」「その他の国部門」と産地まで細かく分類され、厳しく審査されました。

そして、お茶のカジハラは唯一出品した紅茶が「中国・台湾・ミャンマー・ベトナム・日本部門」で金賞を獲得し、更にはカテゴリーの垣根を越えて全部門の金賞の中から唯一選ばれる “Best in Show” も獲得し、世界一に輝きました。

その後コンテストの結果は新聞などのメディアを通じて地方から全国まで広く知れ渡ることになります。

これらの反響は大きく、商品の品切れも続出したそうです。そのため、梶原さんは「紅茶の増産」を課題として掲げています。


なお、あくまでも”こぼれ話”となりますが、梶原さんは今年の秋摘みは夏摘みよりもさらにクオリティがあがったのではないかと感じているそうです。


お茶のコンテストは秋に行われることが多いため、どうしても秋摘みの紅茶は評価から取り残されてしまいがちです。


しかし、6月の夏摘みののち、9月の秋摘みまでの間、日本の夏の太陽の光をサンサンと浴びた力強い芽には、秋摘み和紅茶ならではの潜在力を秘めているのかもしれません。


一度衰退してしまった国産の紅茶ですが、農家さんの努力によって、再び世界に認められつつあります。


和紅茶が再度世界に羽ばたく時代の最前線に携われることを幸いに感じつつ、それを現実のものとするために、これからも生産者さんを応援していきたいと思います。




TOKYO TEA BLENDERSではティーインストラクターの知識をお伝えする無料メルマガTEA FOLKS通信で紅茶のおいしいいれ方やペアリング、歴史など幅広い情報をご紹介しています。ぜひご覧ください。


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